今日、5月12日は中洲忌、すなわち二松学舎の創立者である三島中洲先生(1831~1919年)の命日です。
中洲先生は現在の岡山県に生まれ、1877年10月10日、現在の大学1号館のある地に、漢学塾二松学舎を創設しました。
毎朝晩、塾生たちに漢学を講じていたといわれています。その中から、やがて夏目漱石、中江兆民、平塚らいてう、犬養毅など、日本近現代史に足跡を残した有為の人材を輩出していきます。
中洲先生は二松学舎での教育の傍ら、東京大学教授、東宮侍講(のちの大正天皇の家庭教師)などを歴任するなど、著名な漢学者としても知られていました。
そして後、「義利合一論」(利他的に行動することが自利につながる)を通して、日本資本主義の父と呼ばれる渋沢栄一と交わり、自身の死後、彼に二松学舎の経営を託すことになります。
今日の担当も、入試広報部の車田でした。
【写真1:中洲先生の肖像画】 【写真2:犬養毅(国会図書館提供)】