新たなスタートを迎えて
九段坂の桜は薄桃色から若葉の緑に代わり、季節の移ろいを知らせてくれています。
学校は新学期に入り、今年もまた一年が始まりました。
生徒の皆さん、そして保護者の皆様、始めまして。 本年度校長に就任した鵜飼 敦之(うかい あつゆき)と申します。 どうぞよろしくお願いします。まず、簡単に自己紹介をします。本年3月まで東京都に35年間勤めていました。日本史の教員として20年近く教壇に立ち、「未来を生きるために過去を学ぶ」ことの大切さを生徒と一緒に考えてきました。部活動ではバレーボール部の顧問として共に汗を流しました。その後、残念ながら学校を離れ、東京都教育委員会において、都立高校の改革や学校のサポート、先生方の研修を企画・運営する業務等を担当してきました。昨年度は、久しぶりに学校に戻り、校長として生徒の夢の実現のために学校の体制を整える仕事を進めてきました。
この度、伝統ある二松学舎の一員として皆さんと過ごすことができることに大きな喜びを感じています。同時に誇りと責任を自覚し、これまでの経験を生かして、皆さんの成長を支えられるよう精一杯頑張ろうと考えています。
さて、新学期ですが、もうクラスには馴染めましたか? 二松では毎年クラス替えを行うため、新しい担任、新しいクラスメートと十分なコミュニケーションを図る必要があります。幸い本校は、相手との距離が近いことがメリットで、フロアをぐるっと回ればよく見知った人と出くわすことになります。2、3年生になればそこは慣れたもので、すぐに打ち解けることが可能かも? 私も校内をブラブラと回ると、気さくに声を掛けてくれる生徒がとても多いことに驚かされます。なんてアットホームなんだろうと。1年生は、都内はもとより多摩地区や千葉、埼玉、神奈川などあちこちから通ってくる生徒も多く、相手との距離を少しずつ詰めている人が多いかもしれませんね。最初は、ストレスに感じることがあるかもしれませんが、徐々に心と体をリラックスさせて、二松に集う仲間と上手に付き合い、学校での生活を楽しく有意義に過ごせるよう努めてください。
この校長便りを通して、私の感じたこと気づいたことなどを皆さんにお伝えできればと思います。表題は、「二松から飛翔へ」としました。二松から大きく羽ばたき、夢を実現し社会で活躍する二松生に思いを馳せています。また、二松学舎のイメージカラーの緑に青の文字でシンボルを表現しました。
【写真1:新緑の千鳥ヶ淵】
【写真2:九段坂の灯台】
【写真3・4:本校生徒】