7月8日(金)「校長だより」第14号

【オープンキャンパスへ行こう!!】

 無事に期末テストを終え、一息ついたところでしょうか? しっかりと準備をして満足のいく結果を期待できる人、自分の力を十分発揮できず不安が残る人とそれぞれでしょうが、答案返却で答案を受け取るだけで済ませず、きっちりと復習をすることが大切です。実力テストに限らず、学校の定期テストにおいても間違いを確認し、学んだことを定着させることが成績アップの近道です。学校では週におよそ30(~36)時間を学習しています。1年間を35週とすると1,050(~1,260)時間を学校での学習時間に充てていることになります。この時間を有意義なものにするか否かは取組次第です。授業に集中して定期考査で理解度を測り、不足箇所を補う。このサイクルを定着させ、時間を有効に活用しましょう。

 さて、皆さんの進路希望は多くが大学進学です。どのようなジャンルの学問に興味を抱き、将来どのような職業を目指しているのでしょう。3年生はもう受験校・学部もある程度しぼり、この夏の勉強に向けて準備をしている人が多いのかもしれません。1・2年生はまだ、ぼんやりとしたイメージしかもてていない人もいるでしょう。

 そのような折、進路選択の一助となるのがオープンキャンパスです。各大学が独自に学校説明会を実施しています。ここ1、2年は新型コロナの影響でWeb開催の大学が多かったのですが、今年は対面で実施する大学も増えてきました。ぜひ、一度大学に足を運んでみてはいかがですか? 学校の雰囲気などを感じて学校選びに役立ててください。

 1年生で理系コースを考えている人は、文理選択の判断に有効です。2年生はできるだけ多くの学校へ行くのがおススメです。本当に何が学びたいのかどの学校が自分に向いているかが見えてくるでしょう。さらに3年生は、昨年まで中々、参加できなかったこともあるでしょうし、モチベーションアップにもつながります。学年ごとに目的意識をもってオープンキャンパスに参加しましょう。

【初めての選挙権行使~参議院議員選挙に投票しよう~】

 7月10日(日)は、3年に一度の参議院議員選挙の投票日。3年生の中には、今回初めて選挙権を得て、初の選挙という人もいるでしょう。

 いきなりの国政選挙で政治の影響を実感する機会が少ないかもしれませんが、学校生活にも大きな影響を与えている新型コロナ感染症への対策など、公衆衛生の対処方針は政治が決定しています。最近、物価上昇のニュースも多く、大学の学費などに跳ね返ってくるかもしれません。また、日本の財政事情は悪く、大きな借金を抱えています。年度末には1026兆円に達する見込みで、将来、この負債は若い人こそ影響が大きい問題です。さらに、ロシア・ウクライナ戦争のような国際情勢への対応も政治が担っています。環日本海地域(覚えてますか?)に連なり、近隣諸国と少なからず課題を抱える日本にとっては他人事ではありません。

 いうまでもなく参政権は国民の三大権利の一つです。社会が抱える問題を解決していく政治へ参加することは、みなさんの生活を決定することでもあり、受け身ではなく、積極的に参加していくことが重要です。投票を促すためにアニメ風デザインの啓発ポスター(右図)を作成している自治体もあるようですが、選挙権をもっている3年生はぜひ一票を投じてください。