4月20日(土)自由と平和-ボランティア同好会-

ボランティア同好会では、今年2月にパレスチナ・イスラエル問題について、長年国際支援NGO活動に携わってきた、多摩大講師の佐藤真紀先生からお話を伺う機会を設けました。今回は佐藤先生のご紹介で、イスラエルから来日しているヤクーブ・ガザウィさんの講演会を行い、現地の状況、歴史的経緯、宗教や文化について学びました。 以下、顧問の横関先生からの報告です。

【ボランティア同好会】

ヤクーブさんは、イスラエル国籍のパレスチナ人で、パレスチナ人とイスラエル人の若者たちの平和交流を行なっているNGOのスタッフです。昨年10月7日より始まった戦闘により、ガザの街は破壊し尽くされ、これまでに3万人以上の方々が犠牲になりました。ガザ地区270万人の人口の9割以上が避難民となり、水・食料・医薬品など全ての生活必需品が不足し、深刻な人道危機に陥っています。

パレスチナ人は平時においても、検問所で許可が出ないと移動できない自由がない生活を強いられていること、今回の戦闘により両者のお互いへの憎しみはこれまでになく深まり、平和構築は現在非常に難しい状況だということを話されました。それでも希望を捨てずに対話を続けていきたいと力強く語ってくれました。

日本の若者に言いたいことは、平和であること・自由であることがいかに大切かを知ってほしい、国内にある戦争の爪痕の残る広島・長崎、東京大空襲戦災資料館などを訪れて戦争がいかに悲惨なものであるかをもっと学んでほしい、ということでした。

講演は全て英語で行われましたが、時折、佐藤先生が補足してくれたので、十分理解することができました。War is over if you want it. まずは知ることから始めていきたいです。