9月16日(金)二松学舎「学び」のコース

9月14日(水)の放課後、今年度4回目の「学び」のコースが実施されました。対象は、高校2年生(希望者)です。

今日の担当は、歴史文化学科教授の中川桂先生です。中川先生のご専門は近世の日本芸能史で、特に歌舞伎や落語を研究されておられます。テーマは「元禄文化の詳しいところ―芸能分野―」で、具体的には歌舞伎を取り上げてくださいました。

中川先生は、まず、「高校教科書ではどのように扱っているのか」という切り口で、桃山文化と元禄文化に関する教科書の記述を紹介します。その上で、「役者二挺三昧」「歌舞伎十八番集」「歌舞伎事始」「役者謀火達」の文献資料の解説、さらには教科書にほとんど登場しない講釈や落語の成立についても触れていました。

このコースの目的は、「学問を通したキャリア形成」です。高校生が大学という研究の場を選ぶ時、「学問の視点」は欠かせません。今回の中川先生の場合、大きく「歴史学の考え方」を生徒に提供する時間となっています。したがって、この講座は附属高校ならでは取り組みといえます。

二松学舎大学歴史文化学科は、この4月に開設されたばかりですが、日本史専攻、欧米アジア史専攻、思想・文化史専攻から構成されており、非常に人気が高い学科です。今日の授業を通して、二松学舎大学はもちろん、他の大学でも「歴史学」を勉強したいという生徒が出てくれること、そして、その実現に向けた学習を重ねてくれることを期待しています。中川先生、ありがとうございました。

今日の担当も、入試広報部の車田でした。