11月10日(木)その2-『校長だより』第27号ー

【「小春日和」って、いつ頃の季節でしょう?】
3時間目、吹き抜けの中庭から空を見上げると真っ青な空が広がっていました。気温も上昇し、暖かな空気に包まれます。今日は「小春日和の一日!」 あれっ、春でもないのに、この「小春日和」とは、一体いつの季節?

「小春日和」について尋ねた「国語に関する世論調査」の結果は以下の通りです。

(ア)初冬の頃の、穏やかで暖かな天気・・・・・・・ 51.7%
(イ)春先の頃の、穏やかで暖かな天気・・・・・・・ 41.7%

本来の意味とされる「初冬の頃」の(ア)と答えた人が5割強であったのに対し、(イ)の「春先の頃」と答えた人が4割強だそう。また、年代別に見ると、10代の若い年代では、70%近くの人が(イ)の方を選択しているという。若い年代を中心に、「小春日和」の本来の意味が理解されにくくなっていることがうかがえます。

ネットを検索すると、こんな解説もありました。 接頭語として名詞の上に付いている「小」は「小石」「小雨」などのように、物事の量や程度の小ささを表す使い方があり、「小春」はそういった用法の周縁にあるものと言えるでしょう。似た表現に「小江戸」があります。埼玉県川越市や千葉県香取市などが小江戸と呼ばれますが、もちろん、それらの土地は「江戸」そのものではなく、「江戸のように栄えた町」といった意味でそう言われています。「小春」という語だけを見れば「春そのものではないけれども春のような気候」と読み取れるでしょう。ちなみに、初冬の頃の境目となるのが暦の「立冬」。これ以前は「秋晴れ」、過ぎると「小春日和」と呼ぶようです。

いよいよ冬の到来を迎えることになりますね。毎朝、布団からでるのが少し辛い季節になってきました。学校生活は11月に入り衣替えとなり、男子は詰襟の学ランを着ての登校、女生徒はマフラー着用の姿もチラホラみられます。  

【挨拶は互いに幸せな気分に】
ご覧のとおり、“おはようカウンター“ (私が勝手に名付けたものですが)の数値が574を数えました。毎朝、どのくらいの生徒と挨拶を交わしているのだろうと思っていましたが、実際に10中旬頃から数え始めたところ、300カウント(42%)前後で推移していました。全校生徒数が700名ですから半数弱といったところ、何とかもう少し多くの皆さんの顔を見たいと思っていたのですが…。

朝、私のルーチンは、出勤後、6階から順に教室を見て回り、早くから登校している生徒と挨拶を交わします。各教室には2~3人の生徒が単語帳や授業プリントで予習・自習に取り組んでいます。その後、7:50から8:05頃までが先生方との打ち合わせタイム。それが終わってから8:15分頃まで玄関前で登校してくる皆さんと挨拶をするのを日課としています。この教室巡回と玄関前の時間がカウント時間となります。

今日(11月8日)は職員打合せも短く、早めに玄関前に立ったところ、ご覧のように574カウント(82%)になりました。全生徒とまではいきませんが、かなりの皆さんに朝の声掛けができました。毎回これ位の数の生徒と挨拶できると嬉しいのですが… 私の前を通る皆さんの中には、大きな声で挨拶をしてくれる男子生徒のグループ、私の挨拶に返してくれる人達、目配せで答えてくれる人、こくりと首を垂れる人、マスクで表情が見られないのですが、きっと「おはようございます」と言ってくれているのでしょう。ダッシュでそれどころではないという人もいますが。この時間で一日の元気をもらうようにしています。  本校前を通る一般の方々にも声を掛けるようにしています。

3割くらいの方が挨拶を返してくれます。段々と増えるかなと思いつつ、朝のひとときですが、お互いに気持ちの良い気分になれるものです。