12月16日(金)は、1年生と2年生で「特別授業」が実施されました。1年生は二松学舎大学の教員による高大連携授業とGTEC、2年生は九段フィールドワークの実地調査です。以下、それぞれ担任の横関先生からの報告と写真、石川先生と有賀先生からの報告と写真です。なお、フィールドワークでの生徒の訪問場所は、裁判所、読売新聞社、法務省、イタリア文化会館、しょうけい館、警視庁、遊就館などですが、ここでは、しょうけい館と警視庁を文章で、法務省と遊就館を写真でご紹介します。
【1年生】
中洲記念講堂で、文学部教授の山口直孝先生と国際政治経済学部准教授の田場弓子先生の講義を受けました。山口先生の講義は、「漱石アンドロイドが読む『吾輩は猫である』」です。二松学舎に学んだ夏目漱石の足跡や作品、その時代についての説明をしていただいた後、漱石アンドロイドの語りと「我輩は猫である」の冒頭部分の朗読を聞くことができました。生徒たちはアンドロイドの精巧さに感嘆し、実際に握手をした生徒は「本物の人間のようだった」と感想を述べていました。「漱石のような文豪が自分の通っている学校の先輩だと思うと誇らしく思える。」と嬉しそうに話してくれた生徒もいました。
田場先生の講義は、「貿易パターンはどのように決まるのか?」です。経済学は、社会が限りある資源をどのように配分するかについての学問であること、機会費用の生産性を比べて自国の特徴を生かして輸出入が決まることなどを学びました。数学好きの生徒が「経済学は数学的な思考を要する学問だとわかり興味を持った」と感想を述べていました。
生徒たちは大学での学びを体験し、今後の進路選択の参考になる貴重な機会を得ることができたと思います。
【2年生】
午前の時間、私は生徒37名を引率して、「しょうけい館」を訪問しました。同館は九段下駅の真上で、戦傷病者資料館として、戦傷病者の戦中や戦後に体験した様々な労苦を伝えるための博物館です。今回は、語り部の方からの講話と常設展示の見学で、当時の様子を少しでも学ぶことを目的としました。普段よく使う九段下駅の近くに「なぜ、このような施設があるのか」、そして戦争について「改めて」考える機会となったと思います。
午後の時間、私は生徒16名を引率して、警視庁を訪問しました。東京の安全を守る官庁ですが、普段は見ることのできない施設でもあります。警視庁の歴史、扱う業務の紹介、110番通報を扱う通信指令センターなどを見学しました。歴史などを扱う資料室なども見学しました。生徒は興味深く見ていました。東京の安全を守る人たちの様子を知ることができた貴重な経験になったと思います。
【法務省】
【遊就館】