3月24日(金)九段フィールドワーク

1年生の九段フィールドワークの報告です。22日(水)は現地調査、23日(木)はiPadを使った報告書作りです。以下、引率の1学年担任の先生方からの報告です。

【東京地方裁判所(F組担任・古舘先生)】

午後から、19名の生徒が東京地方裁判所を訪問しました。ガイドを務めてくださった2名の現役裁判官の方から、裁判所について、民事裁判・刑事裁判の違い、傍聴席でのルールなどのお話と、実際に傍聴する民事裁判の内容を解説していただきました。

傍聴時間は15分ほどと短時間でしたが、裁判の様子や法廷内で目にするものに対して、さまざまな疑問を持ったようです。傍聴後は担当ガイドの裁判官に積極的に質問していました。

裁判官を志した経緯や特に記憶に残っている裁判の話など、裁判官個人の経験をもとにしたお話も伺うことができ、進路について考える機会にもなりました。

なお、写真は施設の性質上、割愛させていただきます。

【法務省旧本館(D組担任・浅見先生】

館内の法務史料展示室を見学させて頂きました。司法の近代化について明治初期の法典の編纂についての貴重な史料と、平成6年に復原された国の重要文化財であるれんが造りの法務省旧本館の建物について分かりやすくご説明頂きました。生徒たちは、ご説明頂いた後も、史料をじっくり見学させて頂き、レポート作成に備えていました。

【しょうけい館(E組担任・横関先生)】

しょうけい館は、戦傷病者とそのご家族が戦中・戦後に体験したさまざまな労苦についての証言・歴史的資料を収集・展示し、後世に伝える役割を果たす国立の施設です。

参加した31名の生徒は、野戦病院のジオラマや義足、銃痕が生々しく残るメガネなどを食い入るように見つめ、兵士たちの戦中戦後の過酷な状況を感じ取ることができました。

戦後78年の現在、戦争体験者に語っていただくのは難しい状況のため、戦後世代の語り部が養成されており、沖縄戦を生き延びた一人の女性の半生についてのお話を伺うことができました。その女性は6歳で体験した過酷な沖縄戦による心と身体の傷を抱えながら暮らしているそうです。語り部の方のわかりやすいお話で、戦争を追体験し、平和の尊さを改めて感じることができました。

【昭和館(B組担任・千葉先生】

昭和館には、40名の生徒が参加しました。コロナの影響により、見学時間が1時間と制限され、「もう少し見たいです」という生徒がいるくらい、各自が熱心に展示物を見学していました。

また、体験コーナーでは、防空壕体験、バケツ水運び、井戸水汲み上げなどを体験し、当時の生活の大変さ、現代の便利な生活について身をもって体感していました。

【警視庁(F組担任・古舘先生】

24名の生徒が、警視庁を訪問しました。刑事ドラマなどで警察の仕事に関心を持っていた生徒もおり、じっくり観察していました。 まず始めに「ふれあいひろば警視庁教室」で警視庁の活動や災害時に私たちが取るべき行動について、映像やクイズを通して学びました。

その後、「警察参考室」にて、歴史的な資料や部署に応じた活動服の展示を見せていただきました。マスコットキャラクターや白バイの展示もありました。

「通信司令センター」では、実際に110番通報を受けている様子が見学でき、どれほどの頻度で通報を受けているのか、どのような通報内容なのかを知ることができました。

【遊就館(C組担任・松澤先生)】

遊就館に行ってきました。 登校中に靖國神社を横目で見てはいますが、靖國神社内の遊就館の事は知らない生徒が多く、新鮮な気持ちでの見学となりました。 戦争中の展示物を見て、実際に起こった戦争について改めて考えるきっかけとなりました。

1時間半の見学もあっという間に終わってしまうほど充実した内容でした。普段郊外に出て活動することが少ないので、生徒たちはとても楽しそうに見学をしていました。 今日見て感じたことを、明日、事後学習としてまとめていきます。

以上の調査の成果をまとめて、提出します。

学校がある千代田区や九段下という場所について、理解が深まったことと思います。お疲れさまでした!今日の担当も、入試広報部の車田でした。