6月28日(火)「校長だより」第12号

【共通テスト200日前!】

2023(令和5)年度「大学入学共通テスト」が来年の1月14日・15日に開催されます。逆算すると今日(6月28日)がちょうど200日前となります。

皆さんの中には、私立大学志望だから共通テストは関係ないと思っている人はいませんか? 私大入試でも「共通テスト利用入試」を活用して受験することが可能です。共通テスト利用がどのような制度なのか、私立大学志望の生徒こそチェックしておいてもよいのかもしれませんね。

大学によって制度の運用に違いがあり、メリット・デメリットもあるので注意が必要です。例えば、メリットは、①大学ごとの対策が不要、②一般選抜との併願が可能、③受験料が安いなど。逆にデメリットは、①試験科目が多い、②定員が少なく合格ラインが高目、③結果が出る前に受験校への出願が必要、などです。

今回は、「共通テストを必ず受けよう」ということではなく、来年1月~2月の一般受験に向けて意識しようというメッセージです。共通テスト受験者は10月には学校で取りまとめて出願することになります。全国の受験生がそれぞれの目標に向けて準備をしています。

自分の将来を見据え、明確な目標に向け、着実に準備を進めていきましょう。まもなく期末試験が始まり、今はそれに集中することが大切ですが、3年生はその先にある受験をイメージしてください。そして、共通テスト・一般受験にトライしてくれること期待しています。

1・2年生もまだ先と言わず、ゴールまでのマイルストーンをしっかりとたてましょう(次の写真は九段坂公園の花壇)

【ツバメの子育て】

週末、地元の多摩地区で犬の散歩をしていると、ツバメがスーッと視界を横切りました。額と喉が少し赤く、腹は白、光沢のある黒い羽、尾は二つに分かれ、飛ぶ姿は、ちょっとな優雅な印象です。神宮球場に生息する「つば九郎」とはずいぶん違います。

目で追いかけるとその先に巣を発見。巣には、ヒナがいました。親鳥が近づくと大きな口を開けて、餌を催促して鳴いていましたが、親が飛び去ると声を発しません。完全に存在を消しているようです。カラスなどの天敵に襲われないようにしているのでしょうね。

しばらくするまた、親鳥が餌をくわえて戻ってきました。ツバメは大食漢で一日に数百匹の虫を捕食するそうで、昔から害虫を食べて農作物を守ってくれる益鳥として、また人通りの多い家の軒先に巣を作るので、お客の出入りが多い家=繁栄している家=「商売繁盛」の象徴として、大切にされてきたのです。

餌を運ぶ親鳥を見ていて、私も中学・高校生の時に母が毎日弁当を用意してくれたことを思い出しました。当時は当たり前のように、いや、そんなことを考えることすら無かったと思います。親の有難さをしみじみと感じます。

都会ではめっきりツバメの数も減ってきたようです。千代田区では、英国大使館の西側に子育ての報告がありました(“日本野鳥の会”HPより)。

最近、ちょっと野鳥の生態に興味をもち、小鳥の鳴き声などに反応し、その動きを追いかけています。スズメは九段坂の信号機や横断歩道の鉄パイプなどに営巣しているのを見つけました。

鳥たちの飛翔を追い、さえずりに耳を傾けてみませんか。