7月20日(水)「校長だより」第16号

【1学期を終えて】
 暑さが厳しい時季になりましたが、生徒の皆さんは毎日を元気に過ごしていますか。
1学期の期末考査が終了しても、朝7時30分頃には登校する生徒を見かけます。後ろから声を掛けると、一瞬驚き、すぐに挨拶を返してくれる姿は清々しく、本校の生徒であることを誇りに思って行動しているのだと思うと、とても嬉しく思いました。そのような生徒のために、私たち教職員も精一杯の力を尽くしたいと思います。

 保護者の皆様、お子様はご家庭ではどうですか? おそらく、自宅ではリラックスしているかもしれません。でも、多くのお子様は、登下校、学校での生活態度はとても立派であることをこの書面を借りてお伝えします。

 さて、今日で1学期が終了し、明日から長い夏季休業に入ります。新型コロナの感染状況が心配ですが、規則正しくメリハリのある生活を心掛け、一度しかない今年の夏を有意義に過ごせるよう、ご家庭でも休業期間の過ごし方などについて確認しあってください。

 そして、9月1日に全員が揃って元気な顔で会いましょう。

【二松祭に向けて準備中~家庭科部~】
 先日、家庭科研究部の3年生が校長室に抹茶シフォンケーキの差し入れに来てくれました。家庭科部では、コロナ禍以前は、文化祭でケーキを提供していたとのこと。生徒はもとより保護者・教職員など多くの皆さんに好評でおいしく召し上がっていただいたようです。残念ながら2年続けて文化祭での飲食が制限され、販売活動を見合わせています。ケーキの味を継承していくために今回、試作品を作成し届けてくれました。
 大変おいしくいただきました。ありがとうございました。

【なぜ学ぶのか】
 学ぶ力を鍛え続けることは、長い人生を生きていく上で重要であることは言うまでもありません。先日、1年生の「探究」の授業をのぞきました。この授業は、探究的な活動を通して課題解決を図る力を身に付けることが目的で、これからの時代、ますます重要な授業と言っていいでしょう。

 課題解決には、先ず、課題を立てることが必要です。授業で先生の話を理解するのはもちろん大切ですが、加えて「なぜだろう? 本当だろうか?」と考え直してみる、そして、「自ら問いを立て、自ら考え、判断する姿勢をもつ」ように心掛けてみましょう。デマやフェイクニュースなどの情報も簡単には鵜呑みしない姿勢をもつことが大切です。

 また、仲間と語り合い、議論することも大切です。仲間との議論は自分と違う価値観をもつ相手の考えを知る機会となります。さらに、考えを言葉にすることで、頭の中を整理することもできます。当然のことながら、相手に伝えるためには、先ず自分自身がしっかりと理解することが前提ですし、自分の考えに改めて気づくという効果もあるでしょう。

 さて、皆さんはどれくらい本を読みますか? 毎朝の読書の時間は本校の特色の一つです。図書館からの貸し出しは2週間、であれば、読書目標は月に2冊×12か月×3年間で72冊は読んでほしいものです。読書は新しい知識を得ること、知らなかった世界に目を向けることで視野を広げる効果があります。図書委員から夏季休業に向けて新たなオススメ本が紹介されました。すでにClassiで配信済みです。今回私は、「目標に向けてひたむきに頑張る高校生の姿」など、今どきの高校生を描いた作品とポップで紹介されている『オルタネート』(加藤シゲアキ著)を早速借りてきました。

 皆さんには仲間との議論や読書の機会を大切にして欲しいと思います。

 学ぶことに終わりはありません。