2月7日(火)平和の意味ーボランティア同好会ー

ボランティア同好会では、2月2日(木)の放課後、「イスラエル/パレスチナー対話がもたらす聖地の平和ー」という演題で現役の大学生からお話を伺いました。江口真由さん(上智大学3年生)と三島陽さん(信州大学2年生)は、昨年夏にNPO法人「聖地のこどもを支える会」主催のスタディーツアーに参加し、紛争が続いているイスラエル・パレスチナを訪れました。現地で見聞きしたこと、平和の構築のためにできることなど、お話ししていただきました。

講演会ではまず、世界史でも学習しているイスラエル・パレスチナ問題についての概略を説明していただき、セキュリテイチェックの厳しさ、検問所を通らなければ学校や職場に通うことができない不便さ、常に銃を持った兵士に威嚇される日常、壁の建設などについて、現地の写真を見せてもらいながら伺いました。なお、イスラエルの徴兵制では、男女ともに18歳から兵役が義務付けられているそうです。

イスラエル人とパレスチナ人は壁で分断されているため、近くに暮らしていても交流する機会がなく、検問所において銃で威嚇し、威嚇されるという関係性でしかないため、平和を構築するのが非常に難し状態です。江口さんも三島さんも、次世代の平和を担う若者を育成するために、客観的な立場で状況を見ることができる外国人(日本人)が交流の場に参加することで、相互理解への仲立ちが可能になるではないかと述べていました。

「一口に『平和』と言っても、それが誰にとっての平和であるかで意味が変わってくる。全ての人にとっての平和を目指すことが必要だ」という言葉が印象的でした。年齢の近い大学生のお話に皆刺激を受け、良い学びの機会となりました。今日の担当は、入試広報部の横関でした。